2012/04/23(月) 08:26 - 5 組 宮里勝二 (男)
父親が入院してかなりたちました。
日に日においてゆく父親を見ると、気分がめいっていきます。
今年80才になる父は戦争中は幼い兄弟を背負いながら戦火を逃れ、家族を守りました。戦後は
進学の夢を果たせず、中学校卒で学業を終えました。
独学で英語を学び、米軍の仕事に就き、母親と出会い、子供たちを一人前に育てました。
若い時の父親の口癖は「1番になりなさい」でした。
これも進学ができなかった父親の思いだったのでしょう。
ベッドで横たわる父を見ると、その思いに答えきれたか、自問自答する自分がいます。
病院のスタッフのお蔭で最近は体調も少しずつ持ち直してきています。
会話のおぼつかなかった父親がしゃべれるようになり、昨日は母親に
「いい子供たちを育ててありがとう」と言ったそうです。
母親の目が潤んでいました。
ただ、息子としては「親父、やりのこしたことはないかい」と聞きたいけど、聞けない自分がいます。
両親のこれまでの人生、あとになる自分の人生を問いかけてみます。
「やりのこしたことはないかい?」